はじめての...

投稿者: | 2009年9月21日

「はじめてのおつかい」という番組をご存知だろうか。

私はこの番組が大好きなのだ。

もちろん毎回かみさんと一緒に号泣だ。

特に息子が生まれてからは尚更だ。

あいつも、いつかは...。

その日は突然やってきた。

ある日の夕方。

移動の合間に夕食を取ろうと家に寄る。

その日は息子の空手教室の日なので誰もいないはず。

空手教室は家から大人の足でも15分ほど。

息子は就学前なので、妻が送り迎えをしているのだ。

しかし、誰もいないはずの家から人の気配がする。

 「ん? 空手、休みか?」

そう思いながら家に入ると、妻が、

 「今日、一人で行ったんだよ。」

 「えっ!?」

聞くと、10ヶ月の娘が風邪を引いているために送り迎えが難しいと息子に告げると、

彼が自ら「一人で行く!」と言ったというのだ。

それで妻は自分の携帯電話を持たせ、操作の方法を教え、向こうに着いたら

電話するように説明し、家に電話する練習をし、送り出したそうだ。

一人で歩き出した息子は振り向くことなく元気に手を振って歩いていったそうだ。

(後日談: 妻が家に入った後で息子は振り向いたらしいのだ 笑)

私は茶碗にご飯をよそいながら、すでに泣いていた。

 「明日の朝、彼から報告があると思うよ。」

と妻。

そして次の日の朝。

私を起こしにきた息子は、

 「あのねぇー、ママから聞いたと思うけど...」

私は“きた!”と思いながら、

 「ん? 何だ? 何も聞いてないぞ。」

と、感動の瞬間を待っていると、

 「んとねぇ。昨日携帯で家に電話掛けられたんだ!」

 (そっちかい!)

心の中で突っ込みを入れながら、

 「へぇー、すごいなぁー」

と言うと、“待ってて”と言って妻の携帯を持ってきた息子は、

 「掛けてみるから、パパ、電話に出て!」

と言って奴は隣の部屋に。

少しすると家の電話が鳴り、私が出ると、

 「もしもし、着きました。」

張り切った息子の声。直接音声と電話音声。

 「はいはい。分かりました。」

確実に私から離れていく息子。

相変わらず「パパ大好き」の息子なのだが、

それは半年前とは違う。去年とは違う...。

日曜日、大河ドラマの「天地人」を一緒に見ながら、

 「なぁ、来年の大河ドラマも一緒に見ような。」

と言うと、

 「あったりまえでしょ。」

と、満面の笑顔が返ってきた。

親ってこんなに切ないものなのかぁ。

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