18歳の私と41歳の私

投稿者: | 2010年6月27日

今、とても対照的(私にとって)な小説を2冊読んでいます。

ひとつは、「一瞬の風になれ/佐藤多佳子」。

いつまでも若いつもりでいた私が「若いっていいなぁ」と感じてしまう小説です。

高校生のあの頃感じていた、ヒリヒリするような感覚。

自分という存在に対する期待と絶望。

高校時代の私は、私を取り巻く全てに絶望し、拒絶し、そして孤立していました。

まったく、いったいなにをそんなに力んでいたのか。

当時の私の周りにはそんな思いを話したくなるような人はいませんでした。

大人になり、日々高校生に接する仕事をしている私。

そんな話しをしたくなるような存在になりたいと願っています。

もうひとつは、「40 翼ふたたび/石田衣良」。

まだ読み始めて半ばですが、どストライクの部分がありました。

「身に余る夢を持ち続け、自分に過重な期待をかけるのは、つらいことだった。四十歳という年齢では、ほとんどの夢はかなうはずのない幻として、身体から自然に抜け落ちている。
(中略)
余計な荷物を捨ててしまっても、人生には残るものがある。それは気持ちよく晴れた空や、吹き寄せる風や、大切な人のひと言といった、ごくあたりまえのかんたんなことばかりだ。そうした『かんたん』を頼りに生きていけば、幸せは誰にでも手の届くところにあるはずだ。」

何度も読み返した部分です。

少しだけ荷が降りたような気がしました。

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