たった一言で救われることもある

投稿者: | 2012年7月19日

6年ほど前、もう立ち直れないのではないかと思えるほどの悲しみを経験した。

あの頃は一人になると、とにかく泣いていた。

車の運転中もずっと泣いていた。

そんな私に2人の生徒が声を掛けてくれた。

一人は当時中3だった男子生徒。

必死に笑顔を作り、彼の部屋に入ると、

 「たいへんでしたね。」

なかなか宿題をやらない彼に、私はいつも厳しく接していた。

それなのに、彼は優しい言葉をかけてくれたのだ。

もう一人は当時高3だった男子生徒。

 「先生、大丈夫ですか。」

彼はポプラ工房の生徒第一号だ。

思わず声をあげそうになった。

私の心は、彼らの一言でどれだけ慰められたか。

とても言葉では説明できない。

必要のない人には、大して意味のない言葉でも、

それを欲している人間にはこれ以上のものはない。

いま、絶望の中にある子どもたちが、日本中、世界中にいると思う。

大きなことはできなくても、すぐに手助けはできなくても、

たった一言で救える命もあるのだ。

私がそうだったように。

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