浜田省吾との出会いは、君のおかげ

投稿者: | 2013年2月13日

私には、どうしても会って「ありがとう」と「ごめんなさい」の

2つを伝えたい友だちがいる。

高校1年のころ。

私のことを何かと気にかけてくれていたクラスメートがいた。

入学して間もないころ、私をバンドに誘ってくれた。

おかげで今まで触ったこともなかったドラムを叩くことができた。

風邪で学校を休むと、わざわざ地下鉄を乗り継いで自宅まで見舞いにきてくれた。

作ってくれたラーメンの味は、いまも時々思い出す。

当時好きだった子と私との関係をなんとか進展させようと計らってくれた。

おかげで卒業まで彼女とお付き合いすることができた。

なのに、その頃の私は彼のことをあまり大切にしなかった。

2年になってクラスが別々になると、もう話すこともなくなった。

そしてそのまま卒業。

大学生のころ、共通の知人が経営するバーで彼の話を聞いた。

「あいつバイク事故で入院している。一緒に見舞いに行かないか?」

彼のことを思い出すことすらなくなっていた私だが、多少の動揺はあった。

が、「大したことはないんだろうな」と勝手に考えていた。

しかし状況はまるで違っていた。

病室で彼を見たとき、言葉を失った。

意識はあるが、動くことができない。

頭を強く打ったせいだ。

上を向き、口を開けたまま「あー、あー」と言うばかり。

いくら呼びかけても私の顔を見ることができない。

彼の目から涙があふれてきた。

私が来たことが分かるのだ。

帰り道は涙が止まらなかった。

なのに私は。

そんな彼を見るのがつらくてなかなか病院に行けずにいた。

そして、卒業、就職、転居、転職...

もたもたしているうちに、彼の行方が分からなくなってしまった。

しかし、それでも私の心にそれほど強い友情があったわけではない。

年を重ね、40代になった私。

急に彼のことを思い出すようになった。

そして、やっと気が付いた。

彼は私にとって大切な人間なのだと。

なんと鈍感で、なんと冷たい人間なのだろう。

会ってお礼を言いたい。そして謝りたい。

どうすれば彼に会えるのだろうか。

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