伝説の女シリーズ①

投稿者: | 2013年5月27日

その昔。

まだ2人が若かったころの話。

あれは日曜日の朝だったか。

私はまだぐっすり眠っていた。

先に起きたカミさんは、私のためにモーニングコーヒーを入れてくれたのだ。

そこまではよかった...

彼女はそれを私の枕元に運ぼうと、布団をまたぎながらゆっくりゆっくり...

その時だ。

バシャッ!

つまづいた彼女は、あつあつのコーヒーを私の顔にぶちまけたのだ。

「アッツ、アッツ。」

熟睡していて、すぐに何が起こったかわからない私は、

わけもわからず飛び起きて顔を手で拭った。

そして目を開けると、マグカップ片手に口を大きく開けた彼女が、

そこで凍りついていた。

次の瞬間。

ワーッ!

そう叫びながら、なぜか彼女は玄関の方に走っていき、

そこで突っ伏し、大声で泣き始めた。

「どうした、どうした。」

私は半分パニックになりながらも、すぐに状況が呑み込めた。

(おーい。熱くて泣きたいのは俺の方だよう~)

そう思いながらも、なぜか私の方が彼女を慰めたのだった...。

人は彼女のことを「伝説の女」、あるいは「リアルサザエさん」と呼ぶ。

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