只管タイチー

投稿者: | 2015年11月4日

私はこれまで様々な武道・武術を中途半端にかじってきた。

少林寺拳法、八極拳、形意拳、太極拳、大東流合気柔術、合気道…

最も長く、そしてまじめに取り組んでいるのが太極拳。

途中数年抜けているが、かれこれ12年になる。

太極拳にも様々な流派があるが、現在私が稽古しているのは太極拳の源流である陳式太極拳。

これは拳を鍛えたり筋肉武装したりする武術とは異なり、人間の身体が本来持っている力を最大限に用いる武術だ。

そのため稽古中、解剖学的な説明もある。これが身体マニアの私にとってはたまらない。

人間の身体は本当にすごい。武術的に正しい身体の使い方をすれば、信じられないことが出来るのだ。

現代人は便利な道具に頼り過ぎて、自分の身体の使い方を忘れてしまっているようだ。

私は決して復古主義的思想の持ち主ではないので、車もスマホもタブレットもパソコンも手放す気はない。

しかし、自分の身体の奥に眠っていた力を見つけたときの感動は、新車が納品された時や携帯を機種変した時とは比べ物にならない、生き物としてもっと原初的な喜びのような気がする。

禅には、ただひたすらに座禅をすることを意味する「只管打坐」ということばある。

また、同時通訳の神様と言われた國弘正雄氏は、音読の大切さを「只管朗読」ということばで訴えた。

私の場合は、「只管タイチー」だ。(英語で太極拳のことを Tai Chi という。)

私が遠い目をして姿勢を正しているときは、大抵「骨盤が…背骨が…命門が…」と考えているときだ。

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