数学指導の一例

投稿者: | 2016年10月24日

中学生の学習において、数学ほどピラミッド構造になっている教科はない。

どの一つの石が欠けていてもピラミッドは組みあがらない。

しかし、一方で問題点が可視化されやすい。

欠けている部分まで一つ一つ遡って行けばいいのだ。

 

大ざっぱに言って次の二つに行き着くのではないだろうか。

1.小学校の四則演算。特に、小数・分数の計算。
2.論理的思考の不足。

1を補うときに、私が中学生に用いるテキストは「いっきに極める算数」のシリーズだ。

学年別ではなくテーマ別なので、それこそ「いっきに」進められる便利な教材だと思う。

2に行き着いてしまった場合、これはとても難しい。

生徒「こことここの角度が等しいので、この二つの三角形は合同です。」

私 「なぜこれらの角度は等しいの?」

生徒「いや、だって、等しいじゃないですか。」

私 「そうだね。等しいことは等しいのだけど、その理由が欲しいな。」

生徒「え? 分かりませんか? 等しいでしょ。見るからに。」

こんなやりとりも珍しくない。

世の中のすべてのことに論理を持ち込んでは角が立つだろう。恋愛とか...

しかし、論理の権化のような教科である数学相手に「どうしても」は通じない。

それがなかなか理解してもらえないことが、よくある。

私は以下のように対応している。

1.「出口 汪の日本語論理トレーニング」の学年別シリーズを用いて練習。
2. ありとあらゆることに「なぜ?」と尋ねる。

1のテキストは小学生用だが、中学生にこそやらせたいテキストだ。

ひと学年、基礎編、習熟編、応用編の3冊。まじめに取り組めば確かな効果がある。

2については根気がいる。生徒たちが出した答えの根拠をひたすら聞き続ける。

感覚や雰囲気で答えを出すことを許さないのだ。

やり過ぎると空気が悪くなるので、選択的にやる必要がある。

受験教科として考えたとき、数学は英語と並んで準備に最も時間が掛かる教科と言える。

 

 

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