分節化する

投稿者: | 2019年11月9日

こんにちは。ポプラ工房の山岸です。

勉強をあまり得意としない生徒さんたちに共通なことがいくつかありますが、その一つに「雑」ということが挙げられます。家庭教師として駆け出しだったころは「雑」=「いいかげん。めんどくさがり。怠惰。」と決めつけていました。しかし、いまは少し違った見方もあるのではないかと考えています。

「雑」=「分節化が未熟」

分節化とは、大きな丸焼きの七面鳥を小さく切り分けて食べやすくするようなもの。物事をそのまま丸ごと眺めるのではなく、自分が理解できる大きさに分けてから理解していくということです。(先日上げたチャンクについての記事は、この逆です。)物事の切れ目がわからないと、大きすぎて把握することができません。例えば、我が家では高1の長男が風呂掃除を担当しています。男子高校生 が風呂掃除をやってくれているのですから、それだけでも称賛に値する(笑)とは思いますが、とにかく仕事が雑。隅々の黒ずみや浴槽のヌルつきが残っていたりします。彼にとって風呂は丸ごと風呂。大きな塊なのです。しかしこれが、浴槽、床、壁、天井、カラン...のように”分節化”されていれば、その一つ一つに当たることができるので、いまよりずっときれいになる...はずです。まぁ、めんどくさがっている部分もあるのでそう上手くはいかないでしょうが。

ソシュールは「言語によって世界は分節化され認知される」といいました。人はモノやコトに名前をつけ、他と区別=分節化することで認知します。学びのプロセスも同様です。ただ漠然と問題演習をするのではなく、「いま自分は何を何の目的で取り組んでいるのか?」「この問題のテーマは何か?どの部分の力を養うための問題なのか?」などを明確に意識することで力が段階的についていきます。この意識なしに学習した場合、それは「学習という行為をすること」が目的になってしまい、「学習により理解を深め力をつける」ということが置き去りになってしまいます。
筋トレも「いま効いてる筋肉」を意識するかしないかで、成果に違いがでます。せっかく時間をかけて勉強しているのです。プロセスの一つ一つをしっかり分節化して、大きな成果を得たいものです。

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