前回のブログで「99.99%は授業で」生徒の元気を回復すると書いたが、
先日、残りの0.01%の「一緒に映画を観ながら」元気を回復する機会があった。
選んだ映画は「フォレスト・ガンプ 一期一会」。
人より知能指数は劣るが、純粋な心と恵まれた身体を持つフォレスト・ガンプが周りの人の助けを借りながら成功しいく物語。
映画のキャッチフレーズでもある名台詞「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」が物語の全てを表現しているように思う。
しかし、私が生徒に聞いて欲しかったセリフは別にある。
You have to do the best with what God gave you.
/神様からの贈り物を使って、ベストを尽くすのよ。
このセリフを聞かせたくて、この映画を選んだ。
ポプラ工房が大切にしていることの一つに「Gift と Mission」がある。
自分に「与えられた贈り物 = 才能」に気づき、それを使って自分の「使命」を果たすということ。
才能といっても一般的にいわれる、例えばIQが高い、スポーツができる、音楽センスがある、ということばかりを意味してはいない。
人の痛みを感じられる、何かに夢中になれる、匂いや色に敏感、人に安心感を与える声を持っている…
どんなことでも才能になりうる。
しかし、残念なことに子どもたちは自分の才能に気づけないことが多い。
彼らはえてして世間の評価が高い才能ばかりに目が行き、それを持たないことを嘆く。
無理もない。私もそうだ。
でもそんな気持ちを持ったまま大人になっていくのは悲しいことだと思う。
だから私は、どんなことでも気づいたら生徒たちに伝えるようにしている。
「絵が上手だね。」「頑張り屋だね。」「字がきれいだね。」「兄弟思いだね。」「君と学生時代に会っていたら友達になりたいよ。」「気配りができる人だね。」「なんでも面白がれる人だね。」
お世辞やおべんちゃらの類は嫌いだ。
だから自分の心が動いたことしか伝えない。
どうか自分の才能を見つけて欲しい。
人と比較することなく、人の評価を気にすることなく探し続けて欲しい。