動詞の目的語にto不定詞を取るか、動名詞を取るか。
受験生であるならば、頻出の動詞は覚えてしまった方がいいと思います。
しかし、不定詞と動名詞の基本イメージを学ぶことでより覚えやすくなったり、忘れても思い出しやすくなったりします。

今回は2つの名言・名セリフの引用します。
まず映画「それでも夜は明ける」からの引用です。

Well, I don’t want to survive. I want to live.
生き残りたいわけじゃない。生きたいんだ。

映画「それでも夜は明ける」より

続いてアインシュタインの名言です。

Once you stop learning, you start dying.
学ぶことを止めたとき、それは死の始まり。

アルバート・アインシュタイン

一文一動詞の原則

例えば「休日私はギターを弾くことを楽しみます。」の英訳を考えてみます。
文を見るとき、まず真っ先にやることが S(主語)-V(動詞) の発見 です。この文の S は「私」= I 、V は「楽しむ」= enjoy です。でもよく見ると「弾く」= play という動詞がいます。これをこのままやってしまうと、

 ▶︎ I enjoy play the guitar on my days off.

という文になりかねません。
しかし英語には

一文一動詞 = 一つの文に一つの動詞

というルールがあります。先程の文はこの一文一動詞のルールに反しています。(enjoy と play の2動詞)
文の結論(述語)である like は動詞の地位を譲れません。そこで 「弾く」に「こと」をつけて「弾くこと」として名詞に化けさせます。
動詞を名詞に化けさせる方法は2通りあります。

  1. to不定詞の名詞的用法 to play
  2. 動名詞 playing

どちらも「弾くこと」という意味の名詞になりました。
さて、そこで問題になってくるのは「2通りあるけれどどっちを使えばいいの?どっちでもいいの?」ということです。

to不定詞か? 動名詞か?

to不定詞を取る動詞

to不定詞を作る to の基本イメージは「指し示す矢印」です。そこからイメージが広がっていきます。

【to の基本イメージ 】
 指し示す矢印  —  先にある物 / 事 / 動作  —  未実現  —  未来志向  —  前向き

これらのイメージから to不定詞を目的語に取る動詞は以下のようなものがあります。

・I want to go with you.
(僕も君と一緒に行きたい。)
やりたいと思うことは未実現のことです。

・I hesitate to make a decision.
(私は決断することを躊躇している)
躊躇しているということはまだやっていな未実現のことです。

・Ordinary people can’t afford to buy such an expensive car.
(普通の人はそんな高価な車を買う余裕はない。)
余裕がないので買っておらず未実現です。

・I promised to do my best.
(私は全力を尽くすことを約束した。)
約束することはこれからやる行動です。

その他の to不定詞を取る動詞の例

expect to V(V するのを予期する)

offere to V(V することを申し出る)

plan to V(V する計画である)

mean to V(V するつもりである)

hope to V(V することを希望する)

agree to V(V することに同意する)

refuse to V(V することを拒む)

fail to V(V しそこなう)

動名詞を取る動詞

動名詞の基本イメージは「動いているそれ」です。そこからイメージが広がります。

【動名詞の基本イメージ】
 動いているそれ  —  既に存在している動作  —  実現  —  過去思考  —  後向き

「動いているそれ」というのは、子どもが運動会で走っている瞬間を写した写真のようなイメージです。これらの基本イメージから動名詞を目的語に取る動詞は以下のようなものがあります。

・I enjoyed watching  the move “12 Years a Slave”.
(私は映画「それでも夜は明けない」を観て楽しんだ。)
楽しむことができるのは実際に存在する事柄です。

・I have just finished reading the book that you gave to me.
(君がくれた本をちょうど読み終わったところだよ。)
終えることができるのは今までやっていた事柄です。

・She gave up studying abroad.
(彼女は留学を諦めた。)
これまでやっていたことを諦めたのです。

・The politician denied receiving a bribe.
(その政治家は賄賂を受け取ったことを否定した。)
既にやってしまった行動を否定しています。

動名詞を目的語に取る動詞の覚え方

動名詞を目的語に取る動詞の有名で古典的な覚え方があります。

MAC – MEGAFEPPSDマック – メガフェップスだ

Miss Ving(V しそこなう)

Admit Ving(V することを認める)

Consider Ving(V することを考慮する)

Mind Ving(V することを気にする)

Enjoy Ving(V することを楽しむ)

Give up Ving(V することをあきらめる)

Avoid Ving(V することを避ける)

Finish Ving(V することを終える)

Escape Ving(V することを免れる)

Practice Ving(V することを練習する)

Put off / Postpone Ving(V することを延期する)

Stop Ving(V することをやめる)

Deny Ving(V することを否定する)

to不定詞と動名詞で意味の異なる動詞

目的語にto不定詞も動名詞も取るけれど意味がそれぞれ異なる動詞があります。
いずれも to不定詞を取ると未来の事柄について、動名詞を取ると過去の事柄についての表現になります。

(1) remember
<to V> V することを覚えている
・Please remember to meet her at ten.
(彼女と10時に会うのを覚えておいてください。)

 

<Ving> V したことを覚えている
・I remember meeting her at the party.
(彼女とパーティーで会ったことを覚えている。)

(2) forget
<to V> V することを忘れない
・If you forget to see the movie, you will regret it.
(その映画を見忘れたら君は後悔するよ。)

<Ving> V したことを忘れない
・I will never forget seeing this view with you.
(あなたと一緒にこの景色を見たことを私は忘れない。)

(3) regret
<to V> Vすることを後悔する→ 残念ながら V する
・I regret to say that your situation is the worst.
(残念ながらあなたの置かれている状況は最悪だと言わなくてなりません。)

<Ving> V したことを後悔する
・I regret saying that to her.
(彼女にそんなことを言ったのを後悔している。)

まとめ

これまで見てきたように to不定詞と動名詞の持つ基本イメージをもとに考えれば、どちらを目的語に取るのかを判断することができます。しかしながら基本イメージではなかなかうまく判断できないこともあります。それゆえ暗記基本イメージの2つで攻略することが必要です。

1. to不定詞の基本イメージ
指し示す矢印 — 先にある物 / 事 / 動作  —  未実現  —  未来志向  —  前向き

2. 動名詞の基本イメージ
いきいきと動いている  —  既に存在している動作  —  実現  —  過去思考  —  後向き

3. 動名詞を目的語に取る動詞の暗記法
MAC-MEGAFEPPSD(マック-メガフェップスだ)

4. to不定詞と動名詞では意味が異なる動詞
・remember to V / Ving
(V することを覚えている / V したことを覚えている)
・forget to V / Ving
(V することを忘れる / V したことを忘れる)
・regret to V / Ving
(残念ながら V する / V したことを後悔する)

5. 基本イメージでうまく判断できないこともあるので暗記も大切。

改めて今回の名言・名セリフを見てみます。

Well, I don’t want to survive. I want to live.
生き残りたいわけじゃない。生きたいんだ。

映画「それでも夜は明ける」より

want は to不定詞を取る動詞です。
survive と live の意味の違いを噛み締めると味わい深いです。ぜひ映画をご覧になってください。

Once you stop learning, you start dying.
学ぶことを止めたとき、それは死の始まり。

アルバート・アインシュタイン

stop は動名詞を取る動詞です。
私は「学ぶことは生きること」であると考えています。
人は学んで人になります。だから学ぶことをやめることは前に進むことをやめることだと思っています。

最後に物理学の父ガリレオ・ガリレイの言葉をご紹介して終わります。

I have never met a man so ignorant that I couldn’t learn something from him.

何も学ぶところがないというような人物に、私はこれまで一度も出会ったことがない。

ガリレオ・ガリレイ
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