先日の朝日新聞に作家 天埜裕文さんの記事が載っていた。
彼は携帯電話に打ち込むというスタイルで小説を書き上げる。
小学2年のときから不登校を繰り返し、通信制高校、美容専門学校、
と進むが、馴染めず退学。
その後、友人と音楽活動を目指すも人と一緒に活動するのが嫌でやめてしまう。
一人で出来ることを模索するうちにたどり着いたのが小説。
「もう小説しか自分には残されてはいなかった」
そして昨年、すばる文学賞を受賞。
「助かったと思った。もうほかに何もできる気がしなかったので」
キリキリと歯軋りの音が聞こえてきそうな、そんな必死な戦い。
自分を捨てず、諦めず、見切らなかったからこそ手にした自分の居場所。
私はまだまだぬるいな。