先日の新聞で日本画家 平山郁夫さんの訃報を知った。
大きなショックを受けるとともに、
近頃全く絵画を意識していなかった自分に気がついた。
昔は美術館にも足を運んでいたのに、めっきり行かなくなった。
部屋には大好きなシャガールの絵(もちろん本物ではないが)が
飾ってあるのに、視界に入っていなかった。
人間、生きていれば見たくないものも目に入ってくる。
聞きたくないものも耳に入ってくる。
そうやって少しずつこころの中に好からぬものが溜まっていく。
絵画にはそんなこころを浄化する力がある。
それなのに、その絵画が意識の底のほうに沈んでいた。
こりゃ、相当汚れているな。
私のこころ。
忘れていたものを思い出させて下さった平山さん、
ありがとうございました。
どうぞ安らかに。