このところずーっと娘の体調が悪い。
水疱瘡、高熱、熱性痙攣、そしてなぞの下痢が続いた。
そのせいで私たち夫婦の目は娘に向きっぱなし。
うっかりしていた。
妻に言われるまで意識していなかったのだが、
息子の表情が険しい。
言われてみれば、心当たりがある。
例えば、パパ争奪戦において妙に諦めが早いのだ。
娘が抱っこをせがんだりすると、押し退けてでも抱きついてきていたのに、
最近それがない。淡白だ。
また、娘と部屋で遊んでいたりすると、いつもなら飛んできて絡んでくるのに、
それもない。
これまで何度もあったことだが、すぐに気がつき軌道修正していた。
でも今回は気がつかなかった。
いや、無意識の領域では気がついていたはずだが、
受験生が大詰めを迎えており、その準備でてんてこ舞いだったのだ。
仕事にかまけて子どもの変化に気がつかないような、
そんな父親だけにはなりたくなかった...
あの底抜けに明るい表情を早く取り戻してやらねば。