たとえばスケートの選手があるコーチに師事したとしよう。
コーチは自身の指導プログラムで選手を指導していくはずだ。
また、選手はそのコーチの指示に従って練習をするはずだ。
ある程度選手側からの提案はあるだろうが、
基本的にはコーチのプログラムに従うだろう。
その関係が成り立つためには、共通の目標と互いに対する信頼が必要だ。
コーチは選手の中にある「可能性」を信じ、
選手はコーチの指導が自分の「可能性」を引き出してくれることを信じる。
もしもコーチが選手を信頼せず、また選手がコーチの指示に従わなければ、
その関係を継続することに意味があるだろうか。
指導者は最後まで選手を信じぬかなければならない。
そしてそれを受ける選手には素直な心が求められる。
「なあなあ」は許されず、ある意味厳しい関係だ。
親子関係とも友人関係とも異なるこのつながりを
私はとても素敵な関係だと思う。