土曜の夜はいつも妻に付き合ってもらって酒を飲む。
テレビを見たり、話をしたり、笑ったり。
妻は話にリアリティーを求める。
ジェスチャーを交えることはもちろん、
時には立ち上がり、踊り、私の腕をひっぱたり叩いたりしながら、
夜中にしては少々大きなボリュームでその日あったことを私に聞かせてくれる。
私は彼女のことを「アクション女優」と呼んでいる。
私は私で、「一度口を開いたならば、必ず笑いをとる。」を信条としているため、
「少し盛りすぎだな。」と思いながらも「面白ければ何でもいい。」を優先させる。
時々、隣で寝ている子どもを起こしてしまうほどうるさい。と思う。
近所迷惑だろうか?
昨日の夜は妻が熱を出し、先に休んでいたため、
「ミッドナイト演芸会」は休演だった。
私は一人晩飯を済ませると、部屋でバーボンを飲みながら本を読んでいた。
しかし、いまいち物足りない。
そこで何を思ったのか YouTube でポップダンスやロボットダンス、
アニメーションダンスの動画を見ながら一緒に踊ってみたのだ。
中3の学祭でやった「フラッシュダンス」(ジェニファー・ビールス主演)、
高1の学祭でやった「フットルース」(ケビン・ベーコン主演)の影響で
ブレイクダンス、ロボットダンスを見るのが好きなのだ。
(当時はちょうど洋楽、MTV、ブレークダンスがブームだった)
いろいろな動画を見ているうちに、とても人間業とは思えない動画を発見した。
この動き、もう人間じゃない…世界中で絶賛されまくりのロボットダンス
必見。感動すること請け合いだ。
汗だくになりながら見よう見まねで踊っているうちに、ふっと我に返った。
客観的に見ると、かなり「イタイ」人だ...。
汗を拭き、着替え、布団に入り、再びミステリーを読み始めたのだった...。