あれもない、これもない、お金もない。 そして、ふと我に返る。 妻に恵まれ、子に恵まれ、仕事に恵まれている今、 これ以上なにが欲しいのか。 とりあえず何もいらないことに気づく。 ...いや、もう二、三人子どもが欲しいのだが... しかし経済的にも、それ以上にかみさん的にも... ここまで生きてきて体中にまとったものを、 これからは、ひとつずつ剥いでいきたいのだ。 そして素っ裸に、シンプルになりたい。 まといすぎて生き難い。 まだまだ欲望だらけさ。