私がまだ30代前半だったころの生徒から、
母親になったという知らせが届いた。
私もそうだったが、
自分の子を持たなければ絶対に親の気持ちは分からない。
これほど想像と実体験の間に隔たりがあるのもはないだろう。
私は、息子や娘の先生は人の親であってほしい。
子を持ったために味わう喜びと痛みを知る人であってほしい。
これから彼女は幾度も、
これまで経験したことのない喜びと、
胸が潰れてしまいそうな悲しみを知ることになる。
自分はこれほどまでに深く人を愛することができるのか?
と思えるほど次から次へと愛情があふれ出てくる、という経験をするだろう。
そしてその一方で、子どもと真剣に対峙すればするほど、
自分のちっぽけさ、薄汚さをむき出しにされてしまう、という経験もするだろう。
そして何度も何度も自分という存在そのものの変革を迫られるのだ。
そうやって一生かかって親は親として成長し続けるのかな、と思う。
偉そうに言っているが、私などは親としてまだまだヒヨッコだ。
何もわかっちゃいない。
さてさて長くなったが、
心から言わせていただきます。
おめでとう。
どうか元気な赤ちゃんが授かりますように。
これからにぎやかになるぞ!