日中部屋で仕事をしていると、

様子を見ながら子どもたちが私にまとわりついてくる。

今日は娘がイスに登ってきて背中におぶさってきた。

暑い。

それでなくても暑いのに、子どもは暑い。

そして「パパぁ、あれはどこ?」といいながら電子辞書を欲しがるのだ。

背中から離れてくれるなら、と電子辞書を彼女に渡す。

するとイスから降りて床に腹ばいになって遊び始めた。

授業の準備やスケジュール組などで集中したいところだが、

彼女がそばにいてくれるおかげでピリピリした気持ちが少し和らいだ。

しばらくパタパタ辞書を叩いていたが、そのうち音声機能を使い始めた。

なんだか知らないが嬉しいらしい。

笑いながら辞書に英単語を読ませてリピートしている。

 「おパンチュ!」

 「えっ?」

 「おパンチュ!」

 「いや、ちがうぞ。それはアバウト(about)って言ってるみたいだぞ。」

 「あっ、しょうか。(あっ、そうか。) おパンチュ。」

結局、娘には『アバウト』が『おパンツ』にしか聞こえないようだ...

今後 about を見るたびに『おパンツ』と読みやしないか、自分が心配だ...