大学受験生と取り組んでいる現代文のテキストに、
「世間」をテーマにした評論文が取り上げられていた。
授業準備で読み込んでいるうちにインスパイアされ、
「世間」について研究してみたくなった。
そこで次の4冊をAmazonで発注した。
「世間」とは何か (講談社現代新書) 阿部 謹也
日本人の歴史意識―「世間」という視角から (岩波新書) 阿部 謹也
「世間」の現象学 (青弓社ライブラリー) 佐藤 直樹
「空気」と「世間」 (講談社現代新書) 鴻上 尚史
生徒たちを指導していて時々気になるのが、
「世間」の尺度、あるいは大人の作った物差しで自分を測ってしまうこと。
そのせいで本当に自分でやりたいことが分からなくなっている。
それは見ていて実に痛々しいこと。
さらに、おそらくそのせいだと思うが、失敗することを極度に恐れている。
何をするにもリスクはついて回る。
安定、安心、安全なんてあるはずがない。
自分の思い通りに生きればいいのに。
無責任?
いや、ありもしない未来の「安定、安心、安全」をさもあるかのように唱え、
子どもをコントロールすることこそ無責任。
そんな思考停止した大人の言うことを聞く必要なんてない。
生きたいようにいきればいい。
ただし、人に迷惑を掛けないように。