2015年7月3日(金) 札幌サドベリースクール見学
サドベリー・スクールあるいはデモクラティック・スクールをご存知ですか?
公教育ではない所謂オールタナティブ・スクールのひとつです。
発祥は1968年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンに創られた
「サドベリーバレー・スクール」が発祥です。
〇 カリキュラム・学年・テスト・成績などがない
〇 学校運営・教師の雇用・予算などを子どもたちが一票を投じて決める
などが特徴として挙げられます。
日本にもいくつか存在します。
私は5、6年前に「自分を生きる学校」を読み、
兵庫県のデモクラティック・スクール「まっくろくろすけ」を知り、連絡を取りました。
「見学に来ませんか?」「札幌で山岸さんが中心となって開校しませんか?」
代表の方にそうおっしゃっていただきましたが、
ひとりで家庭教師をやっていた当時の私には勇気がありませんでした。
今回、フリースクール設立を計画するに当たりWeb検索してみると
今年の春に開校したばかりの札幌サドベリースクールを見つけました。
授業を見学し、給食を頂き、代表やスタッフの方々のお話をお聞きしました。
私が伺った日は算数の授業をやっていましたが、
他にも国語、ピアノ、書道、美術などの授業があるそうです。
しかし、いずれもスクール側で決めるのではなく、
生徒たちがやりたいと思うものを形にしていくとのことでした。
「子どもは自分の力でなりたい自分になる。」という信念を強く感じます。
私が受けてきた教育は、先生(大人)が生徒(子ども)の手を引いて導く、
時には強引に手を引っ張って連れて行く、というものでした。
そんな私の目には、「子どもは自分の力でなりたい自分になる。」
という理念をまん中に置いた教育はとても魅力的に映ります。
私の教育の礎は、林竹二氏の
「命に対する畏敬の念だけが教育を可能にする。」
という言葉ですが、
サドベリー・スクールの理念は林竹二氏の言葉に通じているように思います。
1回目のフリースクール訪問はとても刺激的なものとなりました。
今後、どのような出会いがあるのかとても楽しみです。