”なにごとにも、なおもっと、と立ち向かう生徒であれ” これは、私が卒業した高校の教育目標の一つだ。 教師たちはなにかにつけ「”なおもっと”の精神」を口にしていた。 今よりもっと上を目指せ!現状に満足するな! ということだ。 確かに向上心は大切だ。 私自信も時々生徒の向上心を煽る言葉を口にする。 しかし、当時の私はこの言葉に漠然とした息苦しさを感じていた。