昨夜、妻と二人でドラマを見ているときのことだ。
夕暮れ時、父と娘が土手に座って語り合うシーンで娘がこんなセリフを吐く。
「パパ、私のことをちゃんと見ていてくれる? 私を信じていてくれる?」
その瞬間、おそらく私たち夫婦は同じことを考えていたと思う。
私たち自身の娘のことだ。
いま我が家の中心は来月で1歳になる二男。
誰もが彼の事ばかりを見ている。
娘はきっと淋しい思いをしているはずだ。
陽気で聞き分けのよい娘は、一見すると問題ないように見える。
しかし、よく思い返してみると、彼女は沢山のボールを私たちに投げていたのだ。
SOSを発信していたのだ。
子育ても3人目となり、そこそこ上手くやれている気になっていた。
でも、いってみればそれは周辺のこと。
命そのものに向き合おうとするとき、いつまでたっても未熟者だ。
謙虚に向き合わなければ。