生徒それぞれの現実逃避の「逃げ込み先」がある。
本に逃げる生徒は、読書の量が異様に増える。
食べることに逃げる生徒は、過食気味になり太り始める。
寝ることに逃げる生徒は、学校以外の時間はベッドの上にいる。
そんな様子に気付いたら、何かしら声を掛けるようにしている。
人には言えないような恥ずかしい過去の失敗談を話してみる。
ひたすら笑わせてみる。
映画や本を紹介したり、貸したりする。
場合によっては、喝ををいれるときもある。
かくいう私もいくつかある。
筋トレに打ち込み、妙にイイ体になる。
伸びもしない髪を毎日バリカンで整える。
朝方まで映画を観る。
などなど...
天秤の右ばかり重くなっているから、
左にも重石を乗せなくては心がもたない。
だから、逃避だ何だと言われようと、
これらの行為は必要なことだと思う。
でも、いつまでもそればかりでは、
こんどは左が重くなり過ぎてしまい、
別なストレスを抱えることになる。
ああ、人の心はめんどくさい。
そう言いながら、今日もこれから筋トレをする予定だ。
でも本当は、
胸板が厚くなるより、
胸が熱くなることに取り組みたい。