先日、数学の定期テストで47点を取った生徒が、
「全然だめだわ。」
というので、私は、
「本当にそう思う?」
と聞いてみた。
一般的には47点は高得点とは言えないかもしれない。
しかしそれは相対的に見た場合だ。
彼の前回の数学は24点だ。
だから今回はダブルスコアなのだ。
「いや...自分では頑張ったと思うけど...」
それはそうだ。
私は彼が、大嫌いな数学を一生懸命頑張ったことを知っている。
80点、90点取った友人たちと比較する必要なんてない。
(もちろん気持ちは痛いほど分かるのだが。)
”昨日の自分に勝てばいい”というのが私の基本姿勢だ。
僅かな変化でもいい。
昨日の自分と違う自分を発見したら喜ぼうよ。
数字にでない変化でもいい。
「ほらな。全然ダメじゃないよ。前回の2倍だぜ。」
そんな私の言葉に、嬉しさ半分、「でもなぁ」という気持ち半分、
といった表情の彼と次に向けて勉強を再開した。