人は良くも悪くも習慣の生き物だと言われる。
脳の省エネだ。
できれば良い習慣を身に着けたいものだが、
悪癖の類ほど簡単に習慣になってしまう。
わかっちゃいるけどやめられない。
転がる巨岩の進路を変えるには、ものすごいエネルギーが必要だ。
たいていは、その先が断崖絶壁になっている。
小さい石ころのうちに進路変更すればいいのだが、
気がつくと巨大化しているのが常。
ではどうするか。
基本的には外からの力では変更不可だ。
周りが諫めたり禁止したりしても、ほぼ無理。
岩は内側から爆破して粉々にしなければならない。
つまり本人の「気づき」以外に方法はないと思う。
周囲の人間ができることは、
「ダメ、止めなさい」とプレッシャーをかけるのではなく、
「どうすればいいのかな」と一緒に考えてあげることではないだろうか。
甘い? 甘いかもしれない。
でも、強権を発動したところで上手くいくだろうか?
緊急処置的な劇薬としては必要なときもある(とくにこの時期のゲーム)が、
温かい心で、心から心配して、”本気”で向き合って、一緒に考えることが一番よい方法だと思う。
(ただし、習慣ではなくアディクション(依存症)の域まで行ってしまっている場合は、専門家でなければ絶対に治せないので注意が必要。)