止まった状態から足で地面を蹴らずに自力でブランコを漕ぎ始めるのはなかなか難しい。
でも一度揺れ始めると、揺れに身を任せるように漕いでいればどんどん揺れは大きくなっていく。
トップギアに入れた自転車をこぎ始めるのはなかなか大変だ。
でも一度動き始めると、比較的楽にペダルを踏み続けられる。
コタツに入ってテレビを見ていた状態から、雪かきをしに外へ出るのはなかなか大変だ。
でも一度始めると、とことんまでやりたくなる。
勉強だって、机に向かうまではなかなか大変だが、
一度始めてしまえば案外続けることができるものだ。
そこかしこに慣性の法則を感じる。
自然界がそうできているのだから、人間の心にだって同じ法則が働いているはず。
今朝早く雪かきをしたのだが、窓から外を見てみるともう積もっている。
部屋の中でぬくぬくデスクワークをしていた体は、外へ出ることを拒否している。
コーヒーをもう一杯飲んだら、やろう。ぜったい。