こんにちは。札幌の家庭教ポプラ工房の山岸です。

遠い昔、中学3年生で初めて現在完了形なるものを学んだ時、全くイメージが出来ずに困り果てた覚えがあります。
それまで学んだ基本の3時制(現在・過去・未来)と進行形は問題なくイメージできていました。
仕方がないので学校の先生がおっしゃる通り、完了/結果、継続、経験の3用法を基本的な訳語と共に丸暗記して使っていました。
「したところだ / してしまった」「したことがある」「ずっとしている」みたいなやつですね。
モヤモヤ感を晴らせずにいた私は、現在完了形の文に出会うたびに「これはなぜ完了形?現在形や過去形じゃダメなの?」と考え込んでいました。

あれは高1の春だったと思います。
朝、家を出た瞬間、春の日差し、匂い、音を全身で感じました。
「ああ、春が来たなぁ!」
そして、どうしたことか、
 Spring has come!
と頭に浮かんだんです。
と同時にこの時はじめて現在完了形なるものがストンと腑に落ちたのでした。

ずっと現在完了形が気になっていたこと、どこかで見て無意識に覚えていたかもしれない文が頭にあったことなどから浮かんだのでしょうが、ウソみたいな話ですよね。

Spring came.
じゃあダメなんです。
時間的距離があって、この瞬間を表現していない。
その時の気持ちは現在完了形でなくては表現できないものでした。

いくら教えられてもダメ。いくら参考書で調べてもダメ。
それが、たった1回の身体的経験でズン!とクリアな像を結ぶことがあるのですね。

いま分からなかったり理解できないことでも、諦めずに答えを求め続けること。答えを求めるアンテナが張られていれば、ふとしたことでストン!とくることがあるということ。そしてそれは身体感覚に基づくことがよくあること。
そんなお話でした。

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