例えば「手紙を書い、彼女に送った。」という文の「書いて」。

学校ではこれを

 動詞連用形「書い」+接続助詞「て」

と説明される。

しかし今回調べて初めて知ったのだが、

外国人に日本語を教える日本語教室では、

これを「テ形」と教えるらしい。

つまり

 動詞連用形「書い」+接続助詞「て」

ではなく

 動詞のテ形「書いて」

という認識である。

このテ形の用法はたくさんある。

<継起> 歯を磨い、絵本を読んでから寝る。

<並列> 恋は甘く、酸っぱい。

<手段> サバを買っ、味噌煮を作る。

<原因> 蚊がうるさく、眠れない。

<目的> 第一志望目指し一生懸命に勉強する。

さらにこのテ形で文を切ると感嘆だとか非難だとか

そこはかとない味わいが出る。

浜田省吾の曲のタイトルにはテ形で切るものがたくさんある。

 壁にむかって

 生まれたところを遠く離れて

 とらわれの貧しい心で

 恋に気づいて

 悲しみ深すぎて

 行かないで

 涙あふれて

 愛を眠らせて

 風を感じて

 誰かどこかで

それぞれ何を感じるだろうか?

自分でも省吾になりきってよく弾き語りをする

大好きな一曲「生まれたところを遠く離れて」の「て」からは

距離だけではなく時間の隔たりも感じる。

そして「もうこんなところまで来てしまったんだなぁ」と

懐かしむような、後悔するような切なさを感じる。

過去にCMソングに起用された「風を感じて」の「て」からは、

「くよくよするなよ。顔をあげて風を感じろよ。」という

省吾の励ましの声を感じる。

自由に生きてく方法なんて

100通りだってあるさ

It’s so easy, easy to be free

風を感じて / 浜田省吾

日本語は実に奥深い。

生徒たちに言いたい。

普段当たり前のように使っているこの複雑で多彩な日本語を

もっと意識して学び、使って、味わって!