言葉の超大統一理論

こんにちは。札幌の家庭教師ポプラ工房の山岸です。

自然界には電磁気力、強い力、弱い力、重力の4つの力が存在します。
これら4つの力をなんとか1つの理論でまとめて説明しようという試みが超大統一理論です。
これまで電磁気力と弱い力は、電弱力として一つにまとめられています。
 電+弱 です。
現在、電弱力と強い力を統一しようという大統一理論の研究が進められています。
(電+弱)+ 強 です。
これに重力を加えた理論が超大統一理論。
((電+弱)+ 強 )+ 重 です。

近頃、若者言葉の世界で超大統一理論が進んでいるように感じています。
例えば「エモい」という言葉をご存知でしょうか。
これはemotionalに由来する言葉だと推測されますが、
ググってみると、感傷的、哀愁的、郷愁的、もの悲しさ、ノスタルジック …
様々な意味を持って使われているようです。
驚きなのは「ヤバい」という意味もあるとか。
「ヤバい」自体が多くの意味を含み持って使われる言葉です。
これが「エモい」に統一されたとすると、まさに超大統一理論。

便利ですね。

あらゆる状況、感情を一語で表現できてしまう。

「このパスタ、エモいね」
「彼女、かなりエモいよね」
「昨日見た映画、エモかった」

(実際このように使われているかどうかは知りませんが)

便利ですが、色のない世界ですね。
のっぺりしていて薄気味悪い気がします。

私たちが歌や詩や物語に感動させられるのは、
そこに色彩豊かな言葉で紡がれた表現があるからではないでしょうか。

私も面白がって「エモい」や「ヤバい」を使っていますので、
真っ向否定するつもりはありません。

ただ、彩のある言葉を使って世界を豊かに表現する力は
私たちには必要ではないかと思うのです。
そして私はその力を養うのが「教育」だと信じているのです。


Posted by Michael