前回のブログでいくつか新しい試みを始めた、ということを書きました。
1日1万歩、というのもその一つです。
思い立ってから3週間ほど経ちました。
ウォーキングに加え、家の螺旋階段を昇り降りしたり、お湯を沸かしている間に反復横跳びしたり。
毎日クリアはできていませんが、意識することで確実に歩数は増えています。
天気がよい日のウォーキングはとても気持ちがいいですね。
景色、空気の中に感じられる季節の匂い、そして街ゆく人の様子を見ながら歩いていると時間はあっという間に過ぎていきます。
先日、近所の公園内を周回していると、補助輪を外した自転車の練習をしているお父さんと男の子を見かけました。
私は立ち止まり、少しの間二人を見ていました。
なかなかうまくいかないようで、男の子はイライラをお父さんにぶつけていました。
それでもお父さんは穏やかな笑顔で自転車の後ろを支えながら優しく教えていました。
さらに先を歩いていくと、偶然にも自転車の練習をしている別の親子がいました。
今度は父と娘。
こちらのお父さんは先ほどのお父さんとは全く別の教育方針のようでした。
娘が自転車と格闘するのをただ黙って見守っているのです。
女の子の方もまるで泣き言を言わず黙々と、倒れて転んでは立ち上がり、を続けていました。
でも二人に冷たい感じの空気はなく、むしろお父さんから優しいオーラが出ていました。
散歩を続けながら私は自分と長男のことを思い出していました。
自分はどのように教えたっけ。
先ほどの二組の親子は、方法こそ違いましたがどちらも優しさに溢れていました。
自分は…
長男に近所で自転車の乗り方を教えたのは10年以上前…
初めての子ども、ちゃんと育てなければ。
そんな気負いのせいで全てにおいて厳しくし過ぎていた私は、
昔のことを思い出しては後悔し、切なくなることもあります。
あれは確か日曜日の午後ではなかっただろうか。
一通りコツを教えた後、しばらくは私が後ろを支えて…
よかった。
息子が嬉しそうに笑っている顔を思い出すことができました。
歩きながらちょっと涙ぐんでしまいました。
よかった。
この春から大学生になった長男はなんだか毎日楽しそう。
相変わらず人に囲まれているようです。
家を出るまでは完全に”終了”というわけにはいかないでしょうが、
まぁ、一つ、終わりかな。
明日はどんな景色に出会うだろう。
私の1日1万歩ウォーキングはもう少し続きそうです。
