予備校の出席率が激減するGW明け

GWが終わりましたね。

GW最後の日曜日はいつもの「サザエさん症候群」の数百倍の切なさをもって過ごさなければなりませんね。

20代後半から30代にかけて私は予備校で浪人生たちに数学を教えていましたが、GW明けの切なさは浪人生たちにも漏れなく襲いかかっていたようです。

毎年GW明けには2割から3割の生徒は予備校にあまり来なくなります。

入校時には「今年こそ」という締まった表情をしている生徒がたくさんいました。

でも始まってひと月も経たないうちにやってくる連休は、彼らの集中力を根こそぎ持って行ってしまうのです。

「自分でやることにしたんです。」とか「必要なときにだけ来ることにしたんです。」とか。

たまに来たときに声をかけると、そんなことをいう生徒もいました。

決して安くない入学金と年間授業料を負担するご両親のことを考えると、説教の一つもしたくなります。

中には本当に自分でやりきって合格する生徒もいました。でもそんなのは1人いるかいないか。

来なくなった生徒は志望校のランクを3つ4つ落とすか、次年度も浪人するのがお決まりのコースです。

残念ながら、志望校に合格するには勉強するしか道はありません。

一部天賦の才に恵まれた人たちをのぞいて、多くの人たちはそれこそ必死に勉強するしかないのです。

真摯に、直向きに勉強するしかないのです。

「やればできるタイプなんですけどねー」

「いやー、なかなかやる気が出ないんですよねー」

きっとそうなんでしょう。

ではどうします?

できないことを何かのせいにしたり、足りないものを探したりしているひまはないのでは?

実は浪人生活が始まると次の受験まで1年ないんです。

9ヶ月しかありません。

4月に予備校が始まり、1月に共通テストです。

4月からいきなりエンジン全開にできる人は少数でしょう。

夏の開放感、クリスマスの雰囲気に心を乱されない人もそんなに多くないのでは?

だとすると9ヶ月間、びっちり高いテンションで勉強し続けられる人は稀ですね。

正味半年、よくて7ヶ月くらいではないでしょうか。

どうか自分の夢を、自分を大切にしてください。

にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ ブログランキング・にほんブログ村へ